京都お抹茶迷宮

『猫を処方いたします。』で、
第11回京都本大賞を受賞!
京都在住人気作家が贈る、
お抹茶スイーツふしぎ話をめぐる
古都・ライトミステリー。

動画 動画

物語 物語

京都にある零細出版社・太秦出版に事務員として勤め始めて三年目の大庭小依
ある日、食中毒で倒れた先輩編集者の代理で、作家・皆月豊との打合せ場所に資料を渡しにいったところ、はんなり京男子な皆月のマイペースぶりに巻き込まれ、いつの間にかこの企画の担当編集を引き継ぐことに。
初担当となる本は、京都のお抹茶に関する面白い逸話を探しながら人気の名所やお店を巡り、お抹茶スイーツやお点前を楽しむという紀行エッセイ本『京都お抹茶迷宮(仮題)』だ。

編集者としての初仕事にはりきる小依だが、皆月と共に取材を続けるうちに「千利休の孫・宗旦」と「白狐の恋」にまつわる不思議な抹茶の逸話を耳にする。
そして、その逸話に沿うかのように、「狐の子孫」と言われる一族が営む茶舗で事件が発生して……!?

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登場人物 登場人物

登場人物紹介 登場人物紹介

レビュー レビュー

お抹茶にまつわるお話がたくさん!!
普段意識せずにいただいているお茶の世界の深さを知りました。取材先でのお話や出てくる食べ物がとても魅力的で、そこを巡る2人の掛け合いが何よりも面白かったです。
伝統ある物を繋いでいくこと、それを終わりにする時の難しさ、そして新しいことを始める時の柔軟性の大切さを教えて貰いました。
いつかこの2人にまた会えるといいなと思いました。

書店関係者

抹茶の匂い漂う、とても美味しい物語でした!京都が舞台のライト文芸作品は多数ありますが、今作は「抹茶」にフォーカスしていたのが大きな特徴で、思わず涎が出てしまう抹茶スイーツの美味しさだけでなく、抹茶に関する小ネタを取り入れて物語が展開していたところも魅力でした。ほんのりミステリー要素もありますが、人が死なないタイプのミステリーなので、ミステリーに馴染みのない読者にも親しみやすい内容だと思います。

レビュアー

お抹茶の歴史からその製法、小噺までたっぷりとお抹茶の魅力が詰まった一冊。また、お抹茶だけでなく、京都の名所や美味しそうなものがいたるところで登場して、物語をさらにわくわくさせてくれました!
物語としても楽しめますし、ガイドブックとしても楽しめそうです!
新人編集者の小依ちゃんと皆月先生の掛け合いも、ほっとするようなあたたかさもあり、クスッと笑えるところもあり、すごく楽しかったです!
取材先での事件ももちろんお抹茶に関する事件で、どこまでもお抹茶迷宮でした!笑
次回作は迷宮入り確定かもしれませんが、お煎餅迷宮ですかね?
もっともっと2人と一緒に京都を巡って、脳内で美味しさを味わいたいです!
素敵な作品をありがとうございました!

書店関係者

お抹茶は普段からスイーツとしてもいただいていて知っているつもりでもこんなに奥が深いとはびっくりです。
お抹茶を表現するのに毒という言葉が使われるのですが、その美味しさに散財してしまう中毒性に頷いてしまいました。
アクシデントから取材同行するようになった小依ちゃん。作家の皆月先生。お互いを高め合うことができるこの2人の会話が楽しくて次はどこのお店に行くのかな?とわくわくしました。思わずツッコミたくなる純真な行動をとる皆月先生が面白かったです。はんなり京男子って呼ばれてたのに。ふわんとしてるのに洞察力は鋭くて、そんな皆月先生が書かれた小説を読んでみたいな、と思いました。
甘いものが好きそうなのにはぐらかすようなことばっかり言う皆月先生。その理由を知って笑いました。
巻末の総一郎さんとのお煎餅のやり取りも面白かったです。つかみどころがなさそうなのにノリがよくて人懐っこい皆月先生のファンになりました。

書店関係者

京都お抹茶迷宮

表紙
  • 著:石田祥
  • 装画:花守
  • 発売日:2025年4月21日
  • 価格:781円(本体710円+税10%)

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