じんわり深夜の洋食店 お見合い夫婦のおしながき

動画

物語

三十路を前に漠然とした不安を感じていた史緒は、知り合いからお見合いを勧められ、理人と出会う。
料理人として働いている理人は、家族の事故のトラウマで夜眠ることができず、夢だった自分のお店を持つことを断念したという。

――深夜にごはんが食べられるお店は、きっと需要があるはず。

お見合いの場で史緒は「深夜営業の洋食店を二人で開かないか」と、結婚と開業を提案。
勢いで始めた深夜の洋食店にやってくるのは、二人のように夜間勤務のお客様や、「眠れない同盟」を組んでいるお客様も。理人の作る料理と史緒の接客で、人々は癒され、眠りにつく。

お見合い夫婦の絆が徐々に太く濃いものになっていく、美味しいごはんと優しいご縁の物語。

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人物紹介

佐島 史緒

佐島 史緒  さとう・しお

読書と食べることが好きなアラサー女子。
フリーランスとして働いていた時にお見合いを勧められ、理人と結婚すれば名前が「佐島史緒(砂糖・塩)」になると不思議な運命を感じ、結婚と深夜営業の洋食店の開業を決める。
店ではホール担当。丸顔が特徴的で実年齢より若く見られることが多く、お客様からは「苦学生」や「働き者のアルバイター」だと思われている。

佐島 理人

佐島 理人  さとう・りひと

史緒の夫。元々料理人でいつかは自分の店を持ちたいと思っていたが、夜眠ることができず昼夜逆転の生活をしていたため諦めていた。
知り合いにお見合いを勧められ史緒と出会い、深夜営業の洋食店を提案される。
店ではキッチン担当。お客様からは「イケメンシェフ」と人気がある。

ショートストーリー

雪明かりグラタン

その日、東京ではめずらしく雪が降った。
 週明けの月曜日。鉄道の一部では、運休や遅延が発生したらしい。
 僅かながら積雪が観測され、夜になった今も雪は降り続いている。
『モント・リヒト』は、深夜営業の洋食店だ。開店するのは夜の九時。明け方近くまで料理を提供している。
 その『モント・リヒト』の店内で、佐島史緒は忙しく動き回っていた。
 悪天候ゆえ、来店するお客さまは少ないだろうと思っていたのだけれど。

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レビュー

供される料理は味だけでなく調理中の音や見た目で楽しませ、ふわとろの食感や噛みしめる度の肉々しいジューシーさまですべてが美味しさに包まれています。
さらに夫婦の初々しさやお客様への想いが極上のスパイス、香り付けとなり優しい極上の逸品となるようです。
ついつい孤独感が高まってしまいがちな夜の為にも探しておきたくなるような優しさに包まれたお店の物語。

レビュアー


葉子さんナイス!お似合いの夫婦でした。
最初は遠慮がちな2人に見えましたが、徐々に本当の自分を見せながら伝えながら夫婦になっていくところが良かったです。
食いしん坊を隠しきれない素直な史緒さんも可愛らしかったです。
店内の雰囲気もガヤガヤしていなくてまさに眠れない人用のお店という感じ。
そりゃ常連になりますね。大人様ランチが個人的には推しです。

図書館関係者


良いなあ……!!タイトル通り、“じんわり”が体中に染み渡る作品でした。
美味しそうなのは勿論ですが(カニクリームコロッケは特に憎らしいほどにです)、新米夫婦の出会い&結婚してからのゆったりと互いを理解し合っていく丁寧さが素敵です。
夫婦どちらもが好感もてる人柄で、味だけではなくそりゃあお店の人気もでるだろうなと納得いくお二人。
別れの寂しさがあまりにも胸につかえるお話もありましたが、きっとまた、があると私も信じたい。

書店関係者

じんわり深夜の洋食店 お見合い夫婦のおしながき

表紙
  • 著:水縞しま
  • 装画:ゆうこ
  • 発売日:2026年2月20日
  • 価格:781円(本体710円+税10%)

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